さとう珠緒さん、「電車男」を語る

id:Mattyanさん経由で知りました。正確に言うと「さとう珠緒、モテないキモオタを語る」
ということでしょうか。まあ至極まっとうな意見で、逆にさとう珠緒っぽくないような気も
しますが。


僕は30代後半、独身彼女なしの真性非モテ男でありますが、それでも彼女たちの言い分は
理解できます。やっぱりキモオタはモテないですよ、これは動かしようのない事実です。
ただ、ブスで生まれてきた女の人に比べてどちらが絶望的かと言えば後者ではないかと。
容姿に関して言えば、女性は男性と比較して寛容だと思いますから。
ただ、彼女たちがキモオタを嫌う理由はそんなことじゃないでしょう。本当の理由は
彼らが「自分ちの砂場でしか遊べないガキ」だからだと思います。
女という生き物は、物心ついたころからすでに大人という種族ですから、ガキ(少年に非ず)と
大人を見分ける嗅覚は本能的に持っています。ただでさえ「ガキのお守りなんか出来ねーよ」
なんて思ってるのに、その上自分ちの砂場でしか遊べないガキの相手なんかしてくれる訳ないです。
めんどくさいから便宜上「オタク」というカテゴリーに括って「オタクきもーい」などと
言ってますが、ガキはガキでもよその家や遠い公園の砂場に遊びに行ける勇気と術を知っているガキ
のことは、彼女たちは「オタク」のカテゴリーには入れてないはずです。


僕たち非モテ男は、モテる男たちの様子をうらやましく見てますが、彼らはそんな風になる
までに、物理的にガキだった頃からよその砂場で、想像を絶する裏切りや絶望や悪意を目の当たり
にしているはずです(現実の恋愛なんてそのようなものの地獄絵巻のようなものですから)
彼らは彼らなりに修羅場をくぐって、今のモテる状況を生み出しているのです。
我々のような人間が彼らに文句をつけるのは、キャリア数十年の寿司職人に、駆け出しの
見習いが口出しするようなものじゃないかな。


こちらの方が仰っているように本来は中学あるいは高校生程度で一回は修羅をくぐり抜けないといかんでしょう。
状況を改善する方法はただ一つ、勇気を出してよその砂場に遊びに行くこと。そこで色々な
目にあえばいいんです。今回の珠緒嬢のような女性の方に見下されることもあれば、エルメス
会えるかもしれない。すべてが経験。彼らがリアル厨房のころに体験したことを20代後半や
30過ぎで体験することになるかもしれないけど、そうすることでしか彼らと同じ状況は作れない
それが億劫なら死ぬまで自分ちの砂場にいればいい。それもまた人生。そっちの方が楽だしね。


ただ、さとう珠緒嬢はこのコラムで「オタク」と「(性犯罪者予備軍としての)ロリコン」を
混同しているのはいただけないですけどね。世間一般のイメージはこんなものなのかな?