よみうりテレビ 佐野元春ANTHOLOGY〜永遠のソウルボーイ

大阪でのイベントのための特番なので関西地区のみの放送なのでしょうね。内容はデビュー当時からの現在までのライブ映像と元春自身のコメントが代わる代わる出てくるという、悪い言葉で言えば安易な番組でしたが、デビュー当時のまんまスプリングスティーンのライブを見ていると、中高生の頃を思い出して、とても懐かしい気持ちになってこのアルバムが無性に聞きたくなりました。

VISITORS(紙ジャケット仕様)

VISITORS(紙ジャケット仕様)

このアルバムの曲を聴いた時の衝撃と戸惑いは今でも忘れられません。多少ラップに対する知識がある僕でも*1なかなか馴染めず、友人の中には拒否反応を示す者もいました。このアルバムの1曲目「COMPLICATION SHAKEDOWN」で初めてラップというものを体験した人も多いと思う。正直彼の作品は海外のアーティストを「パクった」と言われてもおかしくないモノが多いと思うけど*2、海外の様々な先進的な動きを佐野元春というフィルターを通して、日本の音楽シーンに定着させてくれた功労者だと思います。特にこのアルバムは当時のシーンの中ではあまりにも異質すぎて、かなり苦労しただろうし。
今こそ聞くべきところの多い傑作アルバムだと思います。何年時代を先取りしてたんだろう。

*1:本当にわずかな知識しかなかった。当時ヒップホップの情報なんて、日本では皆無に近かった。

*2:ただ、あの当時の日本人アーティストのほとんどがそうでしたが