オレンジレンジ パクリまくり

なんとなく知ってはいたけどこんなにすごかったんですね
僕がはじめて彼らを意識して見たのは「ロコモーション」を歌ってるのをテレビで見た時。
単純に自分の好きなアーティスト(キャロルキング)の曲を元ネタにしてるから親近感がわいて、
でも全然興味ないからクレジットなんか確認するわけなくて。ヒップホップ系のアーティストだな
という認識だったので、これくらいの引用はありだと思ってた。
ただ、元ネタを見てると最近のJポップ(この名称、大嫌いなんですけどね)からが多くて、
こういう開き直り方をしている割には、引き出しが少なく、底が浅くてかっこ悪いなあと思います。もう少し昔の色んな
曲を聞けば、後一年くらい余分に生き残れるのに。ただ、だからこそ売れまくってるんでしょうけどね。

個人的にヒップホップという音楽に関しては無知に等しいので、えらそうなことは言えないのですが
楽器が弾けない、歌もそんなにうまくない、でも音楽で自己表現をしたいという人が、音楽の才能を
持った人たちと同じ土俵に立って勝負できるという間口の広さを持った音楽ジャンルがヒップホップ
だと思っていたので、ヒップホップ側からも拒否反応が出るのは確かに驚きです。
ただ、確かに元ネタに対する愛情の欠片もない彼らとは一緒にして欲しくないでしょうね。

大昔、20年弱前のサンプリングの「サ」の字もなかった時代に、コンピューターでオケを作って
バンドやっていた友人と論争になったことがあります。僕は「プロのミュージシャンというのは
音楽的才能に恵まれた選ばれた人間であるべきだ」という主張で、彼は「パソコンさえあれば
誰でも音楽ができる、誰にでも扉が開かれているということの何が悪いんだ」という反論でした。
あの頃はこんな時代が来るなんて夢にも思わなかった。

今こんなに大騒ぎしてても、もし彼らに本格的な音楽の才能がなく、底の浅いサンプリング能力の
ままなら、2年くらいしてから「いたねえ、オレンジレンジ(笑)」って感じになると思います。

余談ですが、こんな連中がいるんだから、なっちは謝るのはともかく活動を自粛することなんか
なかったんじゃねえの?

参考:Starless and Bible Brog(1月16日分)