佐野元春と私

エルゲラさんのエントリーに乗っかってみます。
僕が佐野元春と初めて出会ったのは、第一回目のNTVの24時間TVでのジョーコッカーのライブの前座での演奏でした。
放送されたのは「アンジェリーナ」1曲のみ。
しかしその演奏は、洋楽にかぶれはじめの、ませた少年にとってあまりにも衝撃的なものでした。
巻き舌で歌われ聞き取れない歌詞。しかしそのビートは、当時流行っていた「ニューミュージック」と
呼ばれる音楽とはまったく違うものでした。
まだ本当にデビュー当時で、でも当時愛読していた音楽雑誌「ミュージックライフ」に広告が出された
数少ない日本人アーティストだったと記憶しています。
どうしても、邦楽のレコードにお金を出す気になれなくて、買おうか迷っていたところで、次に
出会ったのが、サウンドストリート月曜日。彼自身の曲はもちろん、そこでセレクトされた曲は
どれも素晴らしいものばかりで、毎週毎週が最高の音楽との出会いでした。
程なく「SOME DAY」がリリースされ、彼は一世を風靡するアーティストになったわけです。

僕が一番好きなアルバムは「ナポレオンフィッシュと泳ぐ日」。音が一番ソリッドで、裸の佐野元春
表現されているような気がします。「SOME DAY」もいいけど、僕にとってのスタンダードは「約束の橋」。

彼自身が素晴らしいアーティストであるのはもちろんですが、広大なロックミュージックの大地と
僕をつなぐ架け橋のような存在なのです。