SPORTS YEAH! ウクライナ代表が見た日本 〜「日本の攻撃は単調だった」

現在の日本代表の姿が等身大で表現された内容でした。おそらく欧州のほとんどの一流監督にとって今の日本代表は、ある程度スカウティングすれば充分に対応できるイージーな相手なのでしょうね。一番印象に残ったのは、ティモシュチュク選手のこの言葉。

「一概には言えないけれど、ジーコを始め日本代表の面々も、自分たちの現在地をわかってないんじゃないか。だから、僕らとの試合で、通用する点とそうでない点をチェックする狙いがあったと思う。」

いや、もう二年以上経っているのですが。ちなみに前任者はこの時期に、代表の歴史に燦然と輝く最高のパフォーマンスを見せていました。*1 むしろ、完成させるのが早過ぎたんじゃないかと後に言われるほどに。トルシエはW杯予選などの真剣勝負を免除されて、代表の強化にのみ集中できたという事を抜きにしても、この差はあまりにも大きすぎます。むしろ真剣勝負が多ければ多いほどチームは成長していくはずなのに。

自分たちの等身大の実力を把握できていないというより、その時になってみないとわからないんでしょうね。本当に博打サッカー。申し訳ないけどそんなサッカーは僕には楽しめません。今の代表は「冒険」じゃなく「遠足」・・なんて言ったら、真剣にやっている選手達に失礼かもしれませんが、どうしても、あの2002へのワクワクする冒険のような日々を忘れられません。世界的に見れば「肉でも魚でもないサッカー」だったかもしれませんが、少なくとも僕にとっては、日々おいしくなっていくご馳走のようなサッカーでした。

何しろ丁か半かの博打のようなものですから、ドイツにおいて我らが代表が、2002における韓国になるかサウジアラビアになるかはその時になってみないとわかりません・・あ、そういう楽しみ方もできるか。そう思うことにします。

*1:しかも、絶対的存在である中田英寿に頼らずに。