中田英寿はもう一度輝けるのか?

ここを見て、改めて思いました。
W杯はともかく、彼は来季どうするつもりなのでしょうね?正式な所属はフィオレンティーナでしょうけど、プランデッリ監督がいるチームに戻る気はまったくないだろうし。プランデッリフィオレンティーナをやめるなんて状況は考えられない。彼は「自分が王様のチームではないと活躍できない」という言われ方をしていますが、意外と黒子に徹する事のできる器用さも持っていると思うし、ローマ時代、ここぞというところで決定的な活躍をしたことからも分かるように、単純にレギュラーで使ってもらえないから腐ってごねるような浅はかな人間ではないと思うのですよ。プランデッリとの関係も、ただ単に使ってもらえないから気に入らないっていう単純な理由ではなさそうなので話がややこしい。
個人的には、今のヴィオラはいいチームだし、CLにも出れそうだし、求められたら戻るべきじゃないかと。ただそれ以外となると、ここまで様々なクラブで結果が出せなかった以上、彼を欲しがるクラブはあまり多くないから、選択肢は狭まることになるのでしょうね。
武藤氏は「日本代表においてはワールドクラスのプレイができている」とおっしゃっていますが、どちらかと言うと「グダグダのチームで孤軍奮闘している」といった方が正確でしょう。いまの代表で世界中のクラブが改めて注目されるようなプレイをするには、彼に代表で与えられている役割はあまりにも多すぎる。
もう僕達が求めている中田英寿は見る事ができないのかな・・と思っていたら武藤氏のブログにTBを送っている方の文章でさらに考えさせられました。
「中田英寿の憂鬱。」(活言玉のホンネ)
彼が、そして僕達が失ってしまったものはあまりに大きかったのでしょうか。確かにペルージャ時代の彼の「テクニックとフィジカルの奇跡のバランス」は、ため息が出るほど美しいものでした。もう取り戻す事ができないのなら、せめて王様として君臨できる日本代表というチームで、かつてのように一選手として伸び伸びとプレイさせてあげたい。今の日本代表は選手達に「自由」が与えられているように見えるけど全然そんなことないですから。本来監督が作るべきチームの最低限の基盤がないから、それを選手が作るという余計な仕事が増えて、選手が本来表現するべき創造性を示す前に試合や大会が終わってしまうという事の繰り返し。こんなチームで彼が輝けるとはとても思えません。
来季、彼がかつての彼とは違う形であっても輝けるチームが見つかるように切に願います。我々にたくさんの夢を見せてくれた、彼の最後の数年間を素晴らしい年月にするためにも。