Dream Power ジョン・レノンスーパー・ライヴ

今年も見てきました。あらためて、このライブを知らない方は、主旨に関して上記のリンク先を参考にしてください。
詳しいライブリポートは、トリビュートバンドに参加されていたこちらが一番詳しいですし、去年いらん事を書いて、少し注意を受けてしまったので(汗)、今年はやめておきます。ただ、本当に感動した事を一つだけ。


最初、Coccoがこのイベントに参加すると聞いた時、本当に意外に感じました。この手のチャリティなどとは、最も相対する位置にいる人だと思っていたから。彼女は登場するなり、本来なら2曲分与えられているはずの半分を使って語り始めました。


・実はこのイベントへの参加をオファーされたのは2回目である。
・最初は断っていた。チャリティなんて胡散臭いと思っていたし、「なぜ学校なの?」という疑問もあったから。
・学校どころか、今、パンや水を与える事に意味があるのか?もっと前から遡って施しを与えなければならないんじゃないの?
・もし参加するなら、自分の行動や発言に責任を持ちたいから、スタッフに頼んでこのイベントの収益でできた学校に連れて行って欲しいと頼んだ。9月に実際にベトナムの学校に行って来た。
・それはそれは盛大な歓迎を受けて、たくさんのものをもらった。そこにいる子供たちは本当に美しかった。
・荒廃した国を建て直すには、リーダーが必要であるということ。そのリーダーを育てるために「教育」が必要であるということ。そのために学校を作るという、このイベントの主旨や目的が理解できたし、達成された成果もこの目で確かめられたから、このイベントに参加する事に決めた。
・子供達が描いてくれた絵に書いてあった「I LOVE YOU」の文字。今日初めて会った人間に、素直に「I LOVE YOU」と言える子供達に本当に感動した。
・もう一度あの学校に行きたい。行って今日のライブの話、皆のプレゼントを見てもらった話を、子供達にしようと思う。


子供達にもらったものすべてを、一つ一つうれしそうに見せるCoccoの笑顔はとても素敵でした。そして、歌われた「Norwegian Wood」は、彼女が他人の歌を歌うという目新しさなど忘れてしまうほど、美しい彼女の歌になっていました。
僕達がほぼ毎年このイベントに参加しながら、心の隅に抱えていたチャリティというものに対する気恥ずかしさや懐疑心。彼女は、自らの行動でそれを晴らしたわけで、彼女やイベントのスタッフの方々の誠実さに心の底から感動したし、僕自身が東京まで行って、このイベントに参加できた事にあらためて誇りを持ちました。

その他のアーティストの演奏も素晴らしいものばかりで、トリビュートバンドも、「バンドのマジック」を感じた去年と比べても遜色のない、最高のバンドでした。ぜひ来年もこのイベントを続けて欲しいと思います。