あらためてオーストラリア戦

正直言って、90分で決めるべき試合だった。
とにかく守備は完璧だった。単純なマンマークではなく、常に複数の選手で囲みこんでの効果的なプレッシングで、早々とヴィドゥカをあきらめさせた事がこの試合の行方を決定づけたと思う。だからこそ、攻撃陣にはきちんと決めて欲しかった。俊輔 & 遠藤の2人は、今回も良く頑張ってはいたけど、彼らに求められているのはもっとスーパーな仕事だった。やはりこれだけレベルの高い相手だとなかなか本領発揮はできないという事なのか。そしてその2人を最後まで交代させなかったオシム采配は、色々言われているけど、現在の日本の限界を誰よりも監督自身が理解している証なのかもしれない。


それでも、それでもあの希望の欠片も見出せなかった4年間とその過程にふさわしい無様で悲惨な試合の相手にリベンジできた昨日が、本当に新しい僕達の日本代表の始まりなのだろうなとも思う。僕は、オシム監督が初めて指揮をした試合を見て、狂喜乱舞し「僕達の代表が帰ってきた」と思ったけど、本当に「おかえりなさい」という言葉がふさわしいのは、昨日のオーストラリア戦だったということなのでしょう。こんな短くて恵まれない状況の中で、ここまでのチームに仕上げたオシム監督と選手達には頭が下がります。
ま、奴らをコテンパンに叩きのめすのは、W杯のかかった試合に取っておけばいいんですよ。とりあえず、3連覇が現実味を帯びてきたので、あらためて気を引き締めて頑張って欲しい。僕達はすっかり気が抜けてしまった感もありますが、選手達はそんな事無いみたいなので安心していますが。