元ピンク・フロイドのシド・バレット、死去

そもそも生きていたのか、死んでいたのかも判らなかったのですが、いざ本当に亡くなったと判明すると、ちょっとした喪失感があります。ピンクフロイドを初めて聞いたのが小6の時の「ザ・ウォール」だったのですが*1、その時点で、彼は伝説の人でした。その後、なけなしの小遣いで買ったこれ

ピンク・フロイドの道

ピンク・フロイドの道

の中に入っていた「シー・エミリー・プレイ」のポップさと「星空のドライブ」のぶっ飛び加減の落差にずいぶん戸惑った覚えがあります。正直わからんかった。
ロックにおける「狂気」の象徴であった彼はもう70年代の半ばにいなくなっていて、先日亡くなった人は、もう我々の求めるシド・バレットではなかったと思うのですが、今になっても、彼の死を悼む著名なアーティストがいるという事実が、その幻想の大きさを物語っていると思います。聞くところによると、彼の余生はとても静かなものだったとのこと。他の伝説となったアーティスト達と同じように若くして散ってしまうのと、どちらが彼にとって良い人生だったかは、もう本人にしかわからなくなってしまいました。
本当に伝説になったシド。ご冥福をお祈りします。
帽子が笑う・・・不気味に (紙ジャケット仕様)

帽子が笑う・・・不気味に (紙ジャケット仕様)


その名はバレット

その名はバレット


オペル~ザ・ベスト・コレクショ

オペル~ザ・ベスト・コレクショ

*1:すげーショッキングだった。この一枚のおかげで、しばらくの間プログレしか聴かなかった。