インド戦雑感

一言で言えば「ひどい試合」だったなと。


ガーナ戦で可能性のあるパフォーマンスを見せてくれた同じ選手たちだと思えないほどのミスの多さ。ただ、これが彼らの基本的な能力の欠如というわけではなく、相手のレベルにつられてしまった結果であると思いたい。こういう安定感のなさが基本能力の欠如じゃないかと言われると何も言えませんが。海外組でさえ、必ずぶつかる高い壁だしね>安定感。

Miss!Miss!Miss!@AsianCup 2007 F.Qualify vs インド(Loose Blog)

いたさんのおっしゃっているように「チームの完成度以前の問題」である低調な個人パフォーマンスが散見されたし、オシム監督就任以来、最低の試合だったと僕も思う。ただ「現在の日本のレベルに合わせて、要求のレベルを徐々に上げていくべき」というのは少し疑問。だって、今でこそ多いけど、少し前までは代表にセレクトされる選手が少数しかいない中堅クラブであったジェフにおいて、オシムの要求はある程度具現化されていたわけだし*1、それを、本来さらにチーム力がレベルアップしているはずのナショナルチームに要求することは何もおかしくない。やはり、結びで書かれているように時間の問題、ある程度の長い練習期間の必要性があると思う。現実にはなかなか難しい訳ですが。

世界基準からすれば、今の日本サッカーのレベルは低いけど、オシムはそれを承知で監督を引き受けたのだろうし、本気で日本人のポテンシャルを信じて、高い要求を出しているのだから、選手達がそれに答えなきゃダメだと思う。今回ひどい動きをした選手は、思い切って外して他の様々な選手を試すことができるのも代表の強みだし、そういう残酷だけど思い切った事をして欲しい。そして実際に実行されると思う。もちろんどこぞの素人監督のように、一度外したら二度と呼ばないなんて愚行はしないはずだしね。
いたさんは多少身贔屓もあるかもしれないけど(笑)、今回の低調な動きをや気の緩んだミスの多さを見ると客観的に考えても、田中隼磨や山瀬を含む呼ばれてもあまり使われない選手たちを、ぜひもう一度試すべき機会だと思う。実際、特にマリノスから選ばれた2人は、最も素晴らしい動きをした初戦にピッチに立っていた選手たちだし。

とにかく信じたいですよ。我々の代表の可能性を。せっかく指揮官本人が信じてくれているわけだし。


追記
どうやら田中隼磨を使うプランがあったようですね。我々がブログ等で綴っている疑問の答えは、たいていオシム自身の言葉の中にあるような気がします。けっこう同じ事考えている人間は多いから、ジャーナリストの皆さんにはどんどん様々な質問をしていただきたいものです。

*1:しかも、かなり短い期間でパフォーマンスを急激に上げていた記憶がある。