欧州CL ミラン VS セルティック

早朝、生という訳にはいかなくて、6時起きで観戦。残念ですが予想通りの結果ではありました。しかし延長まで持ち込めたのは正直意外。特にセルティックの守備の頑張りは素晴らしいものでした。90分間集中が切れることなく守り続ける姿には感動しました。普段のリーグ戦でのユルユルな守備に見慣れているから「やれば出来るじゃん!」と心底思いましたよ。

中村俊輔選手は健闘していたと思います。残念だったのは、直接ゴールを狙うシュートがあまりにも少なかった事。これは彼だけでなく、チーム全体に見られる傾向でしたが。「とりあえずパスとFKが彼の仕事」と回りに思わせて、実際にそういうプレーをし続けていることが、2002年に中田や森島の牙城を崩すどころか、その存在に近づく事さえ出来なかった原因だと思うので、もっと思い切って流れの中でゴールを狙って欲しい。もちろん「打たなかった」というよりも「打てなかった」という表現の方が正確なのかもしれませんが。
今や押しも押されぬセルティックのエースである彼に、サポーターが望んでいたのは「健闘」でなく「奇跡」だったはず。そして、それは間違いなくもう少し手を伸ばせば届くところにあった。昨日のミランはかつての強いミランではなかった。結局、彼は今のところ、黄金時代には程遠い実力の今のミランでさえ降せない程度のランクの選手でしかなく、間違っても「ファンタジスタ」ではない。名実共にそう呼ばれる日まで、まだ彼はここでやれることがいっぱいあるし、さらにもっと上のステージを目指すべきだと思う。繰り返しになるが、そのために代表に呼ばれる回数が少なくなっても、それは彼自身のためでもあり、ひいては日本サッカーの発展のためにもなるはずだから。

それでも、これで実質的に彼の今シーズンは終わったと言えるだろうから、代表には召集しやすくなったんじゃないかな。彼にまとわりついている金の亡者どもは喜んでるんじゃないでしょうか(苦笑)。しかし、今彼が代表での活動を多少犠牲にしても欧州での戦いに専念する事で、多少目先の儲けが少なくなったところで、そうする事で彼が欧州で一流になれば今の数倍は稼げるんだから、もっと長い目で見ればいいのに・・・なんて理屈は彼らには通じないんでしょうな。