「持ってる持ってない」って言われても

何か抽象的で感覚的だよなあと。それだからこそ「分かるよ!それ」という共感を得られているんだろうけど。

「もう大舞台で戦えるヤツだけでよくね?」

そういう感覚的な部分も実はけっこう選考基準に含まれているとは思うのですよ。たとえば今回の遠征メンバーで言えば、本田や森本は明らかに「持ってる」感を買われて召集されていると思うし。えっ?石川?いやいや、もしあの時期に彼を強奪しようものなら、それこそ瓦斯サポの皆さん総出で「クソメガネ」呼ばわりだったでしょうから。
俊輔に関しては同意せざるを得ないところはあります。直前の親善試合で大活躍しながら足を怪我して、挙句の果てにはトルシエに「おめーがいると、ベンチの雰囲気が暗くなるんだよ!」と外された8年前。過剰な期待を背負いながら、直前で高熱を出してさっぱりだった4年前は、僕自身も相当悪態をついた覚えがあります。でも、もし今スコットランド人に同じ事聞けば「お前正気か?ナカムーラは持ってるに決まってるだろ!!」って呆れられると思うのですよ。4年前や8年前とは違う。セルティックパークやオールドトラッフォードでできた事が、日の丸背負ってできない訳がない。どうせこれが最後だろうから今度こそ信じてみたいってのが、彼に対して嫌いベースがない僕の想いです。個人的にはお腹ピーピーだった彼より、オリンピックやアジアカップでの周りにサポートをされながらではあるけど、間違いなく輝きを誇っていた彼の印象が強いもので。ただまあ、王様ではあるけどリーダーの器ではないよな。彼を本当にサポートできるキャプテンシーのある選手がいると、結果を出してくれるはずだと思うのですが。
中澤はねー。今調子が悪いってのもあるけど、悲しいことではあるのですが、確実にピークは過ぎつつあるって事を、今回具体的に見せつけられて正直ショックでしたよ。いや、今現在日本人のDFで唯一「持ってる」はずの人なんですから。これが一番切実な問題だと思います。

で、上記の件ばかりが話題になってましたが、一番最初に触れられている、今の代表が「日本サッカー協会の集大成」であるという話は、ムチャクチャ納得しました。ほぼ同時期に同様の事に言及されている方もいて、なかなか興味深いものがあります。たぶん今岡田さんのクビを切っても、同じ事が出来る監督を協会は連れてくるんだろうなという気はしますね。

まあ、本当に持ってる奴が11人いても絶対うまくいかねーだろうなとは思います。各ポジション一人づつでいいでしょ。たとえば、マラドーナ級の持ってる奴が11人いるアルゼンチン代表がチームとしてまとまってる姿が想像できますかww?