東アジア選手権 日本 VS 中国

気温3℃、オフ明け2試合目、そもそも大会自体が罰ゲーム、何より今回の中国が好チームだった等、様々なエクスキューズがあるとはいえ、これは公式戦。やはり勝たなければならなかったと思う。しかも圧倒的な内容で。
ベネズエラ戦に較べて効果的なサイドチェンジからの攻撃が見れたのは、やはり内田が入ったからなのか。ただ、いつも通り、ゴール前までの作り方は一級品でも、ボールがゴールネットに吸い込まれる事はなかった。むしろ枠内シュートの数は少なかったんじゃないのだろうか?
欧州遠征時までは、ゆるやかにではあるが確かな進化を感じ取れた。しかし、今日の試合は進化どころか退化といっても良い出来だった。ブーイングは当然。批判も甘んじて受け入れるべき。協会は外向きには監督を守っても、本人には解任の選択肢を見ちらつかせてでも危機感を持たせなければ。
どうも岡田さんの使い方を見ていると、平山をただの電柱だと思っている節があって、それが気に入らない。彼の持ち味はむしろ足元。クラブではセカンドトップ or トレクアルティスタとして使われていた時期もあるくらいなのだから。自分の戦術に彼を当てはめるのではなく、彼の持ち味を生かす戦術も持って欲しい。
岡田さんが、自らのチームコンセプトを理解してベストだと思っているメンバーでも、恐らく今回のグループリーグを勝ち抜くのは困難だと思う。そのコンセプトを充分理解したうえでそれをブレイクさせるサムシングエルスをプレーに持ち込める選手が出てこないと。残念ながら、今のレギュラーの攻撃陣にそれを見つけることは出来ない。彼らにももっと危機感を持って欲しい。今回のメンバーの中では小笠原選手にその可能性を感じるので、彼に本当に期待している。
個人的には、今さら岡田さんを解任して一からチームを作るなんて、まったく現実感のない「サカつく頭」だと思う。まして「どうせ同じ負けるんだったら、ここで話題作りのために監督を変えとこう」なんて選択肢をもし協会が選んだとしたら、それこそ日本サッカーは本当に滅びるし、そんな事をネタではなく、本気で思ってる人間ばかりだから、岡田さんは記者会見であんな素っ気無い態度なんだよ。もちろん上記のように、たとえ今の時期でも解任をちらつかせて、危機感を持たせる事を協会はしなければいけないと思うけど、彼らがそこまで考えているかどうかは分からない。
これからの日々、あがき苦しみながら完成するかもしれない日本サッカーを見てみたい。まだまだ続きが見たいよ、俺は。