CL CSKAモスクワ VS セヴィージャ

本田の初陣という事で、早起きして見た。
前半、お世辞抜きで上出来どころか、孤軍奮闘だった。先制点を奪われるまでは。正直GKのミスと言ってもいいような不幸な失点。これで、かなりチーム全体のメンタル面に影響が出たのか、勢いが落ちた。相当前評判が高かったクラシッチも消えていた、いや、消されていたというべきか。試合全体の印象としては「セヴィージャ、つえー」というのがすべて。ただ、その後同点に追いついた後では、逆にセヴィージャの方に心の乱れが感じられた。相手ホームでも、思わぬ展開を作り出せば、勝利は十分可能だと思う。
本田は、監督の「下がらずに、ゴールに直接結びつくようなプレーを心掛けてくれ」という指示をしっかりと守って、素晴らしいプレーだったと思う。足りないのはゴールだけ。そして、本来彼に求められていたゴールは、マルク・ゴンザレスが奪った。素晴らしい働きだとは思うけど、まだまだ絶対的な信頼を得る事は出来ていないと思う。おそらく、来月行われる2nd legには本来のトップ下であるジャゴエフが帰ってくるだろう。それまでに安定した信頼を、彼が獲得できるかどうか。
しかし、シーズン前のタイミングの良い移籍だとは言え、ここまで短期の間に欧州のチームに溶け込み、攻撃の中心となる事ができる本田という選手が、なぜに日本代表ではうまく機能しないのか?戦術理解度が低いとは思えない。やはり、チームの王様としてしか機能しないという事か。それとも、岡田さんの戦術を伝えるスキルが足りないのか。バーレーン戦では、ぜひ先発で使って欲しい。今の代表には、彼のような生粋のアタッカーといえる選手が存在しないと思うので。