イングランド VS 日本

仕事の野暮用で京都に行っていたため、生観戦には間に合わず。1時間遅れで見始めるが、結果は判ってしまう。それでも、見入ってしまうような試合であった。

多くの識者が語っているように、あくまで親善試合。しかも、相手は何人かの主力を休ませて、多くの選手を試した。これまでのパターンからいっても、ある程度予想できた展開ではある。今回の善戦で180度見方を変えるのはどうかと思う。ただ、今年に入ってから、さんざん底の底を見せられた側としては、少なくとも、ほんのわずかの期待を持って本番に向かえそうなのはとてもうれしい。

以前にも書いたかもしれないけど、今の日本はこのグループの中では、いや、出場国すべての中でも「草刈り場」言わざるを得ない実力のチーム。他の3カ国の考える事は何よりも「この国相手に、いかに楽に勝ち点を奪えるか」だ。本来の実力の60〜70%程度の省エネ体制で向かってくる。つまり、通常の親善試合に近いテンションで来てくれる可能性が高いだろう。彼の国には「窮鼠猫を噛む」などという格言は存在しないはず。我々のような弱小チームがアップセット起こすには、絶好のシチュエーションじゃないだろうか。

そのためにも、今の90分持たない戦い方は何とかしないといけない。「90分間プレスをかけ続ける」のではなく「90分の間、適切な瞬間にプレスをかける事の出来る」チームを目指して欲しかった。そのためには、高い守備意識とそれを実現するためのインテリジェンスが必要だと思う。国を代表する選手たちなら、それをほんの少しのディスカッションと各人の工夫で実現できると信じたいのだが。

とにかく今は、たかが親善試合と言えども、あの天下のカペッロ監督に「日本のフォーメーションは9-0-1だった」としたり顔で「負け惜しみ」を言わせた事を素直に喜ぼう。