南アフリカW杯が始まる前に

今日の朝、Twitterでの漫画家のいしかわじゅん氏と水道橋博士氏のやりとりが興味深かった。

@ishikawajun 若い連中はまだしも、年食った連中まで初めて知ったって顔だったのが、ほんとにビックリだよ。みんなニュースって見てないんだな、ほんとに。RT @s_hakase: 今日放送の『池上彰の学べるニュース』は南アフリカネルソン・マンデラの話。27年間の獄中生活から大統領へ、

これを受けての博士氏の返答に、

@ishikawajun いやー、あれが演技だったとは思えない。RT @s_hakase: タレントは知っていても、したり顔が一番仕事がきませんよ(笑)。RT @ishikawajun 若い連中はまだしも年食った連中まで初めて知ったって顔だったのが、ほんとにビックリだよ。


おそらくこの件に関しては、水道橋博士の仰ってる事が正しいと思うのだけど、そう言われてみれば確かに、若い子は南アフリカの歴史なんてそんなに知らないだろうなとは思う。もちろん、お前はどれだけ彼の国の事情に詳しいのかと聞かれれば、大雑把にしか答えられない。それでも、僕ら世代のロック好きは若い頃に、様々なアーティストから、南アフリカにその時何が起こっていたかを、素晴らしい楽曲によって教えられていた。



このスペシャルズの「Free Nelson Mandela」という曲を初めて聞いた時、何故「獄中のネルソンマンデラ氏を解放しろ」という重いテーマの曲を、ここまでキャッチーでダンサブルな曲調で演奏するのか不思議だったのだが、こうやってヒットチャート上位に登りつめる事で、僕のような東アジアのちっぽけな存在の少年にも伝わるように、一人でも多くの人々に事実を伝えたいという事だったのかなあと今になれば思う。そして、実際多くの若者が、ネルソン・マンデラという偉人の存在を知るきっかけに、この曲はなっている。

そして、もう一曲。



当時、ピーター・ガブリエルは、こういうチャリティコンサートには必ず顔を出したりして、一部のロックファンに批判を受けていたような覚えがあるが、それでも、この瞬間に何万人もの人々が、スティーヴン・ビコの名前を声高に歌いながら、同時に獄中にいたネルソン・マンデラ氏の事も思っていた。その事実だけでも、彼がこの曲を書いた価値があると思う。


In the Studio

In the Studio

ピーター・ガブリエル III(紙ジャケット仕様)

ピーター・ガブリエル III(紙ジャケット仕様)


南アフリカで行われるW杯の開幕前日に、ふとしたきっかけで、自分が若い頃懸命に聴いていた音楽を思い出してしまった。そう、明日から開幕なんだな。何か実感が湧かないのは何故だろう・・・しかし、いくら練習試合だからって、ジンバブエ代表相手に0-0はねえだろ?子供の時に教えてもらわなかったか?「練習でできない事は、本番でもできない」って。