モンドヴィーノ〜ワインの世界〜
- 出版社/メーカー: 東北新社
- 発売日: 2006/04/21
- メディア: DVD
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これまでいくら言葉で説明されても理解できなかった「テロワール」の意味というかニュアンスが、この映画を見てよく分かりました。あの頑固そうなおじいさんの造ったワインを飲んでみたくなった。
ただ、いくらインターネットが発達してきたとはいえ、我々が口にできるワインのほとんどがグローバル化の波に飲み込まれたワインであるだろうし、ロラン氏やモンダヴィ親子やパーカー氏みたいな人がいなければ口にできなかったワインもあるだろうから、必ずしもグローバル化が絶対悪だとは思えない。「どこでも、誰でも、偉大なワインは造れる」というコンセプトを広げようと努力している姿には感心さえする。そういう種類のワインを飲んで初めて、それぞれの「テロワール」のおいしさや価値が理解できるのだと思うし。
逆に「選ばれし土と気候から生まれる選ばれしワイン」と表現してもいいようなテロワールを大切にするワインがなくなればいいとも思えない。結局同じワインでありながら、それぞれがまったく違うものであって、それこそがワインというお酒が深く我々を魅了する理由なのでしょう。
まあ、オーパスワンさえ飲んだことのない私のような人間が偉そうに言えませんが。この映画を見てると彼らにとって本当にワインは文化なのだなと感心しきりです。みんな熱く語ってるもんなぁ。