聞きました

LOVE (DVDオーディオ付)

LOVE (DVDオーディオ付)

世間では賛否両論*1渦巻いている作品ですが、確かにもうちょっと思い切ってムチャクチャな事をしても良かったんじゃないの?とは思う。先日書いたように、事前に「ストロベリー・フィールズ・フォーエバー」等を聴いていたのだけど、ほとんどいじることなく収録されている曲もあったりして、全貌が分かるまでの期待感からすれば、少し期待はずれかなとも。
ただここに収録されている音源は、基本的にシルク・ドゥ・ソレイユの「LOVE」というパフォーマンスのサントラであるわけで、この音源だけを聴いて「なんだかなぁ」とか言うのもフェアじゃないと思う。おそらく、そのパフォーマンスの概略なり、実際のパフォーマンスを見た上で編集しているはずだから、そのショーを見て初めてこのCDに収められている曲たちの編集の真意が理解できるんじゃないでしょうか?要するに、すごくおいしいと評判のカレーライスのカレーのルーだけを食べて「何かイマイチだなあ」とか言ってるのと同じ事ですよ。ちなみに、「レコード・コレクターズ」の12月号に、シルク・ドゥ・ソレイユのその舞台を見た方のレポートが載っています。
個人的には「ドライブ・マイ・カー」の中で入ってくるホーンセクションがカッコよすぎて失禁しそうでした。「トゥモロウ・ネバー・ノウズ」のように、そもそも今回の内容とほぼ同じコンセプトで作られた曲*2を使うよりも、初期の曲で思い切ったリミックスをした方が絶対かっこいいものが出来ると思う。

いつかシルク・ドゥ・ソレイユが、日本にこの「LOVE」を引っさげて来日してくれるのを待ちましょう。最終的な評価はそれからでも遅くないと思うよ。

*1:圧倒的に「否」の方が多いような気もするが。

*2:何気なく書いたけど、今回のリミックスと似たようなコンセプトの曲を、60年代半ばに作っていたビートルズは凄すぎる。