敬語は社会生活におけるプロテクタ

「金取れねーうちは、敬語使っておいた方がお得」/NC-15

内容は敬語に関してよりも、新卒社員の教育の仕方になってしまっていて、そちらの方が大変参考になる話なのですが。


敬語については、内田樹氏の「街場の現代思想」の中の「敬語について」というコラムを読んだ時に、目からウロコが落ちるような思いをした事を思い出しました。


街場の現代思想 (文春文庫)

街場の現代思想 (文春文庫)


「そもそも『敬』という漢字の語源は『体をよじること』であり、敬語というのは、自分より社会的に目上の人間から自分自身を守るためのプロテクタのようなものである」という内容だったと思います。基本的には、id:muffdiving氏のおっしゃってる事に近いんじゃないかと。仕事上で敬語を使わないというのは、汚れた物を触るのに手袋をしないとか、太陽を真正面から見るのにサングラスをしないとかと同じようなもので、まあ、自殺行為ですよね。でも、若いうちはそれが分らない。そんな時にきちんと正しい方向に導いてくれる指導者がいる会社は大成するんでしょうね。
ただ、相手にちゃんとした敬意を持っていれば、自然と言葉は丁寧になっていくものだから、なかなか敬語を使わない人って、根本的に他人に敬意を持てない自己中心的な人間である場合がほとんどですけど。