21st CENTURY BREAKDOWN/GREEN DAY

21世紀のブレイクダウン

21世紀のブレイクダウン

前作「アメリカン・イディオット」から5年振りのニューアルバムは、その前作と全く同構成のコンセプトアルバム。正直、前作の二番煎じ、二匹目のドジョウと言われてもおかしくないものではあるけど、彼らにとってはこの形が必然だったのだろうなと。
今回のアルバムは前作に較べ、ビートが重く引きずるような感じを受けた。前作はそのテーマの重さにしては、それほどへヴィではなくキャッチーな王道メロコアだったと思うのだけど、今回は前回と同じアメリカの現状を歌う事で生じる重さや暗さをそのまま表現したんじゃないかと、何度か聞いて思った。彼らがあえて同様のコンセプトのアルバムを作ったのは、おそらく前作で表現しきれなかった部分があったからだろうから、多少趣が変わるのは当然なんだろう。それでも、やはり前作のインパクトに較べると、少し印象が弱く感じるのは事実。ぜひ次の作品は、もっと力の抜けたこれまでのグリーンデイ路線でアルバムを作って欲しい。成功し過ぎるのも考えものだねえ。
しかし、「21世紀のブレイクダウン」なんてカッコいいタイトルだよなあ。