キリンカップ2試合

まあ、あんたにこんな事言われなくても、選手たちはみんな分かってるとは思うんですよ。


今回の2試合を見て思い出したのは、トルシエ時代のハッサン2世国王杯及びキリンカップでの代表。あの時の代表はそれまで全くいい所がなく、大手新聞社にトルシエ解任報道の飛ばし記事まで出された状況で、突如チームが機能し始めて、そこから怒涛の快進撃が始まり、アジアカップ2000における史上最も美しい日本代表への始まりになった。それまでは、正直言ってトルシエが何をやろうとしてるのかが分らなかった。それがある日突然、統制のとれた強力なチームが我々の前に姿を現した瞬間だった。
監督の想うコンセプトがチーム全体に反映されるとこういう現象が起こるんだろうなと。もちろん、あの頃とは相手チームの格はまったく違うけど。すべては本番の最終予選の時に判明するだろう。もし、あの時と同じなのだったとしたら安心。ただ、トルシエにとっての「サンドニの悲劇」のような試練が、願わくばもう一度欲しい。あの苦い敗戦は、間違いなく日本代表の進化への最も重要で実りある試練だったから。岡田さんの率いる代表にそういう機会が訪れる事を強く願います。


いや、まあチリは確かに良いチームだったけど期待したほどではなかったし、ベルギーはさらにひどい出来だったし、ぶっちゃけ本番に向けてどれだけ強化になったは疑問ですが、ちょっと前までは親善試合でもグダグダだったのが、少なくともそこそこの結果が残せるような状況になっただけましなのかなとも思ったんですけどね。とりあえず、FWに怪我人多すぎ。早くFC東京の石川を追加招集するべき。