鹿島アントラーズ VS ガンバ大阪

いよいよ大詰めのJリーグ、今節最大の注目カード・・・だった訳ですが。

見ていて切なくなるほどの大差でのガンバの敗北。点差ほどのものではないけど、やはりチーム力の差は感じた。ボール奪取のうまさ。奪った後の展開の早さ。さらに前線ではマルキーニョスが5人くらいに囲まれても取られない。前半半ばまでは、正直時間の問題だと思ってました。前半が0-0だったのは奇跡だった。むしろ明神があのゴールを決めていれば、もっと面白くなってたかも。
小笠原はただでも狡猾さが目立つ選手だったのに、リーダーシップと一流の選手として最も重要な安定感まで獲得している。現地で観戦していた方に、「ミスが全然無かった」と評されるくらいだから、相当なレベルなんだろうなと。あらためて、リーグ史上初の3連覇を目前にしているチームのキャプテンが自国の代表に呼ばれない、予備登録さえされないという状況はおかしいよなと思う。今の代表に必要なのは、こういうふてぶてしさや狡猾さなんだけどなあ。

ガンバはやはり怪我人3人+急造サイドバックのDFラインでは、鹿島の攻撃を抑えきれなかった。ただ、この状況は、控え選手を本当に控えとしか扱わない*1西野監督のやり方が生み出した状況なんじゃないのか?とも思う。実際、前半最初の段階で何度も高木の裏を狙われていたし。彼がCBの位置にいれば、もっと守備は安定していたかもしれない。しかし、西野さんも、何人もの将来有望なDFを腐らせてしまった*2罪は重いと思うよ。
さらに来季は、柱となる日本人ストライカーが必要ではないかと。ペドロ・ジュニオールがもう少しチームにフィットしていれば、もっとガンバに点が入っていたかもしれない。もう、今のドバイの状況を見れば、これまでのようなムチャな引き抜きはなくなるかもしれないけど、それにしても、不確定要素があるブラジル人ストライカーに頼ってばかりではなく、安定した力を発揮できる日本人ストライカーが一人はいると思う。安易ではあるけど、来期J1でのプレーを希望している大黒を獲得するのもありじゃないだろうか。J2といえど、あれだけ得点を取っている彼の足はまだまだ錆ついてないし、西野監督のやり方も判っているだろうから、チームにフィットするのも早いはず。

さて、いよいよ来週が最終節。申し訳ないけど、今のレッズがアントラーズに勝つ場面がどうしても想像できないんだけど、ここは意地を見せて最後まで盛り上げていただきたい。

*1:というか控え以下の扱いの時もあった。

*2:今期獲得の高木、現千葉の福元、現京都の水本など。さっさと見切りつけて移籍志願をした水本は、当時は批判されたけど、案外クレバーだったのかも。