ワクワクしようや!楽しもうや!ワールドカップだぞ!

今さらながら、W杯ドローについて。

オランダ・カメルーンデンマーク

僕が抽選前に希望していた組み合わせは、スペイン・コートジボワールポルトガルだった。
客観的に見て、今の日本はどう考えても32カ国の中でも最弱に近い。どのグループに入っても苦しい戦いになるのは明白だ。どうせなら強いチームと戦いたい。フルボッコにされてもそれはそれで仕方ない。ざっとながめて、一番キツそうで、ぜひ戦いたい相手がこの3チームだった。そして抽選直前、スカパーの特番で「日本がどのグループに入って戦うのが見たいでしょうか?」と聞かれたオシムさんが難しい顔をしてあげたのは「ブラジル・日本・コートジボワールポルトガル」。

どんな結果が出たとしても、たとえ負けても、そこの試合から将来に向けての教訓が引き出せる。率直に言って非常に難しい道だと思うが、その道を突破した時には非常に大きいものが得られるだろう。

本当に感動した。未だにオシムさんは日本サッカーの将来を真剣に考えてくれてるんだなと感じた。オシムさんだけが上を向いていて、俺らを含むほとんどの日本人が下を向いてるように思えた。そして、上記のような抽選結果。
ワクワクしないのか?掛け値なしに強いこの3つの国とガチで戦える至福を感じないのか?たとえ3戦全敗したとしても、その苦い想いから何を学べるか知りたくないのか?僕は知りたいし感じたい。かつて、サンドニでフランスにたくさんの大切なものをもらった時のように。
今、巷に沸き起こっている悲観論はまっとうなものだと思う。徐々に我々サッカーを見る側の成熟度が上がっている証拠だ。でも「どうせ3戦全敗だよ」なんて言葉は最初の一言だけでいい。これから半年、共に考えよう、最弱である我々がどうやって彼らから勝ち点を奪う事が出来るかを。共に見守ろう、我々の代表がどんな術で彼らに一歩でも近づけるかを。共に祈ろう、本当に強い相手の鼻をあかして、歓喜の雄叫びをあげる瞬間が来る事を。
今季のチャンピオンズリーグ、グループF。いったい誰がルビン・カザンというチームが最終節まで勝ち抜ける可能性を残すと予想した?誰がカンプノウバルセロナを討ち破る事を想像した?バルサ好きの僕が興奮して心が震えたあの試合と同じ事を、我々の代表ができないというのか?

4年に1度しかないんだ。とことん楽しもう。ワクワクドキドキしよう。そして今の代表はどんな結果であれ日本サッカーに何かを残してくれるチームだと信じて、半年間サポートし続けよう。