Perfume LIVE @東京ドーム 「1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11」



はてなに脅されたので、久々に更新。Perfume@東京ドームのDVDの感想を思いつくままに。

・しっかりWOWOWでもやってくれるんで良いんだけど、やっぱり通常盤と別にブルーレイも出して欲しいよなあ。

・「GAME」よりも「edge」の方がライブ映えして、カッコいいと思うんだけど、今回はカットなんだね。

・「ワンルーム・ディスコ」のイントロとあーちゃんの煽りは、グッとくるねえ。

・実は、妙に長い3人のMCは個人的に好きではない。現場で聞くと楽しいんだろうけど。よって、サクッと早送り。

・のっちもかしゆかも髪形、戻すべきだと思うんだ。

・「ナチュラルに恋して」〜「Love The World」〜「I still love U」という俺得な流れを堪能。

・初期の曲を改めて聴くと、またFAN SERVICE~BITTER~ を見たくなる。

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・もう「スーパージェットシューズ」はライブではやってくれないんかなあ?今のPerfumeはライブ一本が完全に一つの作品としてパッケージ化されてるから、オリジナル以外の曲は流れが乱れそうだからなあ。

・「wonder2」はやっぱり名曲だわ。

誰もが思う事なんだろうけど、今ここが彼女たちのピークなんだろうな。ここからゆるやかに下っていって、どれだけうまく落ち着きどころを見つけられるんだろう?個人的には今のPUFFYのような感じに落ち着いてほしいのだけど、中田ヤスタカ氏が、彼女達に自分の表現のアウトプットとしての限界を見てしまったら、そこで終わりなのかなと。

PUFFYに関して奥田民生氏が、彼女達の人気が絶頂だった頃のインタビューで「素人同然のこの子達をこの世界に引き込んでしまった以上、できるかぎり長くこの世界で生き延びさせる事が僕の責任だ。」という趣旨の事を言ってたけど、そういう想いがあるから、今でもああやって彼女達は活動出来てるんだろうなとは思う。もちろん、Perfumeの三人は最初からプロフェッショナルとして育てられてるから、PUFFYとはケースが違うけど。

とにかく、今回も楽しませてもらいました。ああ、いつか生でライブ体験したいけど、無理だろうな。

M-1グランプリ 2010

どうしようかと思ったけど、今年も素人の語りたがりがお笑いを語ります。ご容赦を。

今年は面白かった。個人的にはM-1というブランドが重くなりすぎたと思ってたので、終わる事に関しては良い時期だと思っています。そして最後にふさわしい内容でした。とりあえず、各組毎に印象を。

カナリア
トップバッターという重圧もあっただろうけど、最後まで乗りきれなかった。普通に面白いと思うんだけどねえ。

ジャルジャル
「漫才の解体」というタイトルでもいいようなメタ漫才。あえてM-1の大舞台でこれをやる勇気はすごいと思う・・とネタを見た直後は思いました。でも、その後、その感情は覆されます。

スリムクラブ
ネタ自体は、あらびき団で見たネタ。でも、M-1の舞台で見るとムチャクチャ面白い。革新性という意味では、直前のジャルジャルの意識的に漫才の解体を試みた漫才よりも印象は、はるかに上だと思う。

銀シャリ
スリムクラブの後という圧倒的な不利な状況の中、きっちりと正統的な漫才をした。自分はこういうのがすごい好きだから、メチャクチャ笑った。でも、本調子じゃないらしいね。

・ナイツ
いつものナイツ・・としか。それでも充分面白いんだけど。「スリムクラブの前よりまし」と言ってたけど、逆に同じ正統派の銀シャリの直後だったのが不利だったんじゃないでしょうか。

笑い飯
去年の「鳥人」の二番煎じじゃねーか、というのが第1印象。それでも面白いんだけど。あんなすごい漫才をした後は本当に大変だと思う。

・ハライチ
好きなんだけどなー。実際面白かった。でも、カウス師匠の「漫才は二人で渡りあうもの」というコメントを聞いて納得。でも、このコメントはハライチの存在意義そのものを揺るがす発言だよね。

・ピース
やっぱりコントの方が面白いよな。でも、ここまできっちりとした漫才が出来るとは思わなかった。技術面で見れば高得点は理解できる。

パンクブーブー
何で落としたの?としか。もうそれしかない完成度の高い漫才。M-1で勝てる漫才だよね。


最終決戦に関しては、僕はスリムクラブが一番面白かったと思う。でも、優勝は笑い飯。素直におめでとうと言いたい。でも、笑い飯をこれまで散々持ち上げていた奴らには問いたい。10年間M-1を支えてきた笑い飯が無難なネタを2本やって、同情票を込みで優勝した事をお前らは認めるのか?と。

2010広州アジア大会 男子サッカー 日本 VS UAE

アジア大会初の金メダルであり、関塚さんが代表監督として初めての国際大会でいきなりの優勝という快挙。本当にめでたい。

正直言って、今回の大会は組み合わせにも恵まれて、本当に強い相手は準決勝以降というゆるい大会ではあったのですが、ユース時代に国際大会での貴重な経験を逸した世代がこのような大会を通して勝ちきった経験は、後になってプレーヤーとして大きな糧になるはず。金と銀では重みが違うので、本当に良かった。

試合そのものは、試合開始から70分まで押されっぱなし。かなりテクニカルで冷静なチームだったUAEは、イランのように先制点を取って直後に腰が引けてしまうような事はなかったと思うので、本当に先制点を取られないで良かった。前半終了間際、一瞬ペースを奪ったのだが、ハーフタイムでまた押し込まれて、このままやられてしまうかと思ったけど、よく耐えきった。今回のチームは、最後までDFに関しては安定していて、安心して見られた。相当バーやポストに助けられた場面もあったけど。運も味方してくれたのだな。

改めて思ったのは、やっぱりサッカーは監督って重要だなという事。JFAは最低限、せめてJリーグでしっかりと結果を出してる監督を若年層の指導者に選んで欲しい。もし海外から招聘できるならなお良し。若年層こそ一流の指導者に教えてもらわないとダメでしょ。

韓国 VS 日本

90分間目が離せない、日韓戦史上稀に見る名勝負。素晴らしい試合でした。だからこそ勝ちたかった。勝てる試合だったから。

韓国のプレスは相変わらず強力。結局駒野が壊された。1対1の強さで不安があるから内田ではなく駒野だったのに、彼を壊された事でプランが狂うんじゃないか思われた。実際、内田は抜かれる事を恐れたのか、彼の長所であるサイドからの押し上がりがなく、幾度となく攻撃時に右サイドのスペースが空きすぎな事が気になった。

それでも、最後まで日本の守備は安定していた。これまで、色々な世代の日本代表を見てきたけど、ここまで最後まで落ち着きはらってクールな代表を見たのは初めてだった。それが南アで得た自信なのか、ザッケローニが植え付けた物なのかは分からない。恐らく両方なのだろう。

幾度か見られた決定期はすべて本田のシュート。間違いなく今日のMOMは彼だった。常に攻撃の意識を持ち、90分間絶えることなく動き続け、最後の数分まで確実にボールをキープ出来る彼のような選手を持つ我が国は、他のあらゆる国から羨ましがられてもおかしくない国だと思う。

今日の結果が引き分けだった事は、格選手達にとって良き結果だったのではないか?それぞれ自らに足りない部分を自覚できるきっかけにして欲しい。彼らにはそれが出来る。さあ、アジアカップが、俄然楽しみになって来た。釣男や中澤は招集されるのか?呼ばれたらどんなプレーができるのか?他にも若き攻撃的なクラッキを招集するのか?期待は尽きない。

キリンチャレンジカップ 日本 VS アルゼンチン

現実だよな?夢じゃないよな?俺たち、アルゼンチンに勝ったんだよな?メッシをフル出場させたんだよな?

素晴らしい試合でした。結果だけでなく内容でも、組織として我々は勝っていたと断言できます。アルゼンチンは、メンバー的にはW杯の時よりも強いチームではないかと思えるチームで、実際キックオフ直後は、かなりプレスも効果的でしたが、サイド攻撃の貧弱さは素人目にも分かる状況でした。逆に日本は、副音声の方でも言われていた「攻撃を逆算した守備」を終始実践できていたと思います。

日本代表のテストマッチで、最後まで安心して見られる試合はいつ以来だろうかと思うほど。オシムさんの頃でさえ、後半になると急激にペースが落ちていた。監督の手腕のみならず、選手一人一人の自信が深く裏付けられた貫禄のあるプレーは、これまで見た事のないものでした。

こんな短期間でここまで自らのサッカーを具現化できるザッケローニ監督は決して過去の人ではなく、世界的名将と言っても良いと思う。ただ、まだ冒険は始まったばかり。次の韓国戦で、彼もアジアの難しさを知る事になるはず。期待はさらに深まります。

日本代表新監督にザッケローニ氏

まずは、最初の大仕事を終えた原さんを初めとする日本サッカー協会の皆さんに、とりあえずご苦労様でしたと言いたいです。ほっとしただろうなあ、原さん。

今回、様々な謂われない批判が渦巻く中、辛抱強く交渉した結果、少なくとも実績だけを見れば世界レベルの監督を連れてくることができた。正直言えば、これまで伝え聞こえてきたW杯後の日本サッカーの目指す方向性とは若干違うタイプの監督であるし、さらに言えば、自国では「過去の名将」よばわりされている人である事は事実だ。それでも、これまでの内向きな人事で様々な人々を蔑ろにし傷つけてきた状況に較べれば、何千倍何万倍もまっとうで正当なやり方で、史上最高の実績を持った監督がこんな極東の非力な国に来てくれた事を素直に喜びたい。
ここに至るまでに、本当に腹立たしくなるような低レベルな批判を聞かされた。「原博美がやってるから支持してるんであって、これが田嶋や大仁だったら批判してただろ?」という意見も聞かれたが、多くの識者が支持していたのは、原博美個人ではなく、そのまっとうなやり方だった。あるいは、「現役のJリーグの監督を引き抜く事はしない」と言い切っているのに、オリベイラ監督の就任を平気で口にする人間もいた。オリベイラ監督が悪い訳ではない。ただ、もし彼を選ぶなら、リーグ終了の12月まで暫定監督でやらなければいけないし、それはすなわちアジアカップを棄てるという事でもある。それを許容するのかと。そして、そういう輩ほど「兼任」という言葉を軽々しく口に出す。クライフや関塚さんが、そしてオシムさんが、なぜあのような病気になってしまったのかを理解しようともしない。僕は、そこまでオリベイラ氏に無意味な重荷を課す気にはならない。

まあ、とにかくザッケローニ氏がやって来るのだ。日本にとってこれまでの中では最も難しいチャレンジになるだろう。何よりも、彼にとっては日本を知らない以上に「アジア」の難しさを知らないという問題がある。日本人である岡田氏でさえ、アジアでの戦いと世界との戦いの間で苦悩していたのだ。世界的な名将といえど相当苦しむはずだ。そんな中で、サッカー協会がどれだけ彼をサポートできるかがポイントだろう。監督に丸投げしてしまえば、必ず失敗する。まずは「アジアの洗礼」としては、1月のアジアカップは適当な大会であると思う。
どれだけ優秀な通訳を連れてくることができるかも大きな問題だろう。トルシエにとってのダバディ氏、オシムにとっての千田氏のような、正確な通訳だけでなく、言葉の真意や熱さなどの細かいニュアンスも伝えられて、監督自身とも強い信頼関係を築く事の出来る人を連れて来れるのだろうか。

ここ最近は、敗戦処理投手のような役割を強いられ、すっかりイタリア本国では「過去の名将」扱いされた男が、その地に落ちた評価をひっくり返して世界にもう一度自分の存在をアピールするための新たな挑戦なのか、それとも極東の地で2億円をもらってバカンスを過ごすつもりなのかは、あと少しすれば判るだろう。その未来の道筋が未知なものであればあるほど、冒険は楽しいものだ。ザッケローニ氏には、その豊富な経験を日本サッカーに伝えていただきたい。期待します。

日本 VS パラグアイ

悔しい。でも、こうやって心底悔しいと思わせてくれた日本代表に心から感謝したい。

W杯の2ndラウンドで、PKをはずして悔しい想いをするサッカー選手なんて、世界中に数人しかいない、駒野はサッカーの神様に選ばれた選手なんだ。この悔しさを糧に、彼はもっとすごい選手になる。日本サッカーと同じように。

選手、監督、スタッフの皆さん。本当にご苦労様でした。そして、本当にありがとうございました。

それでも、サッカーは続きます。僕達にはJリーグがある。